融雪剤を散布した道路や海岸道路を走行すると、車の下回りが錆びると言われています。
九州北部在住の私は、雪が積もったときは運転を避けていますが車を長期間大切にしたい…と思うと「下回りの防錆加工をした方が良いの?」と考えるようになったのです。
「防錆加工するに越したことはないよね!」
「でも、防錆加工のとき養生をしても霧状の薬剤がボディーに付着する可能性を考えると…」
積雪がほとんどない九州北部在住の私が、新車購入(ハイエース:トイファクトリーアルコーバ)から2年半経過(5万キロ超走行)。 この時点で下回りの錆の状況を踏まえ考えてみました。
豪雪地帯に居住していると「防錆加工一択」と思うのですが、南国九州なので悩ましい下回り対策です。
ハイエース下回りの防錆加工は必要か?九州北部在住者が考えてみた!
融雪剤を散布した道路や海岸道路を走行することで発生する下回りの「錆」
融雪剤を散布した道路の走行や海岸道路を走行して海水を浴びると、塩分がボディに付着。
それが長期間に及ぶと車にダメージを与えてしまうことは知られていますが、 車を大切にしたいと思えば悩ましい点です。
・融雪剤を散布した道路を走行すると、飛散した融雪剤がボディの下回りを中心に付着(融雪剤は水と反応して雪を溶かすので車に付着するときは融雪剤と水の混合物の状態がほとんど)
・付着した融雪剤が鉄との化学反応(酸化)によって「錆」が発生
・「錆」が進展すると、鉄本来の部分が無くなっていく
・鉄本来の部分が無くなっていくと、ボディの強度が不足する
上記の経過によって、真っ赤に錆びた下回り部分になってしまいます。 「錆」が表面だけ付着している状態だと直ぐには強度的に問題はないのですが、「錆の進展」によって鉄の部分が少なくなってくると強度に影響が出る可能性もあります。
海水を浴びた場合も似た化学反応によって酸化が進展し「錆」となります。
下取り評価の際には、これらの点が考慮され価格が抑えられることもあると聞いたことがありますので、本当に避けたい下回りの「錆」です。
新車購入から2年半年経過した私のハイエースの下回りを点検してみた
私が新車購入する時点でのことですが…アンダーコート(防錆加工)をするかどうか迷った経緯がありました。
南国九州なので積雪はほとんどありませんし、融雪剤の散布は高速道路や都市高速道路など一部に限られています。 融雪剤を散布しても水分と反応することなく道路上を漂う白い粉となって雨に流されることが多いのです。
そのようなことを考えると…
『新車時点で防錆加工(アンダーコート)をしなくても良いかも…』
実際に所有し始めて様子を見ようということにしたのです。
そこで、納車から2年半年(5万キロ超走行)経過した時点で、ディーラーさんの工場でハイエースの下回りを実際に確認。
すると…
・下回り全体に錆がほとんど発生してない
・マフラー部分の錆がない
・車検のとき「デフ」のブラック塗装をした箇所が綺麗なまま
・念入りにした高圧洗浄でも下回りの一部に洗い残しがアリ
これらを確認することができました。 なお、確認作業はディーラーの担当者さんの説明を聞きながらジックリしましたので、漏れはないと考えます。
個別の評価については上記のとおりですが、2年半年経過し5万キロ超えの走行距離を考慮すると、総合的に綺麗な下回りという評価になりました。
▼エンジンオイルが豪快に垂れていますが…オイル交換作業中のためです。
▼トイファクトリー社純正のフロアウィングスポイラーです。
▼フロントのオートマや前席部分。サビの発生はありません。
▼リアです。デフが黒光していますが、半年前の車検で塗装しています。
▼燃料タンクです。右側がフロントです。
▼サイドです。高圧洗浄を丁寧にしていたのですが、それでも一部にゴミの付着が見られます。水のあて方に工夫が必要かもですね。
▼目視点検後にフロアで終了を待ちます。いつもコーヒーをいただいてます。
錆が発生してなかった私のメンテナンスを振り返ってみた
新車納車から2年半年経過(5万キロ超走行)時点の下回りの点検から、錆の発生はありませんでした。 ここで、私のメンテナンスを振り返ってみます。
・キーパーラボのダイヤモンドキーパーを施行
・2ヶ月に一度キーパーラボで洗車(アンダーウォッシュも施行)
・車中泊の旅が終わると高圧洗浄機で下回りを洗浄(平均すると2ヶ月に一度)
・海岸道路など走行した場合、高圧洗浄機で下回りを洗浄
これらを継続していたのですが、結果として下回りの錆が発生していませんでした。
ボディそのものはコーティング処理しているので、融雪剤が付着しても水洗いで落ちますので問題ありません。 しかし、下回りについては防錆加工をしていないので、雪国など使用環境がタイトであれば錆の発生は避けられなかったと思うところです。
防錆加工の作業時に養生をしても薬剤が飛散してボディに付着する可能性
上記しましたが、新車購入時点で下回りの防錆加工(アンダーコート)をするかどうか本気で検討したのですが、「作業時の養生をしても完全には薬剤の飛散が防げない可能性」を考慮したのです。
『養生すれば問題ないのでは?』
私はそう思ったのですが、専門の方によると「可能性がゼロでないので、施工側としては慎重になってしまう」とのことでした。
私の居住地が仮に雪国であれば、薬剤の飛散というリスクを超えるメリットがあるので、防錆加工一択になります。 ところが、積雪がほとんどない南国九州ですから、新車時点での施工は控えた経緯があったのです。
なお、購入から数年以上経過した車であれば、防錆加工もメリットがあるのではと当時私は考えました。 万が一ボディに飛散した薬剤が付着したとしても、経年車になれば心理的なダメージも小さいかと思ったりもします。
さらに、防錆加工にも多くの種類と予算があります。
・防錆加工の薬剤
・加工する際に車のパーツをどこまで外すのか(つまり、養生)
・どのショップでするか
ピンキリというか選択肢が多いので、十分な検討が必要なことが理解できます。 そのほか居住地や車の使い方によっても違いが出てくるのではないでしょうか。
本当に難しい選択だと思います!
九州北部在住の私が考えた下回りの防錆対策
いろいろと上記しましたが、九州北部在住の私の下回り防錆対策を以下のとおり考えました。
・防錆加工はしない
・下回りの目視点検によって「錆」の発生が確認されたら防錆加工をする
・2ヶ月一度のキーパーラボの洗車では、アンダーウオッシュをオプションする
・毎年キーパーラボでコーティングメンテナンスをする
・車中泊の旅や海岸道路を走行した後は、高圧洗浄機で下回りを洗浄する
基本的に今までと同じ防錆対策ですが、これを継続していきたいと思うところです。
なお、「錆」の発生が確認された場合の防錆加工は、車を長期所有する前提でコストよりも耐久性重視で考えるつもりです。
▼まとめ記事もご覧ください!
▼2020年2月以前の記事は別ブログで投稿しています!
まとめ
いかがでしたか?
防錆加工(アンダーコートなど)をするのかしないのか…答えが出ない検討になりましたが、南国九州という環境上の特徴を踏まえながら最適な検討をしたいと思います。
ボディの下回りの「錆」は、最悪的には強度不足になってしまう可能性があるので、汚れたと思ったら早めに高圧洗浄機などで汚れを落とすことが大切ではないでしょうか。
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2019年7月、キャンピングカー(トイファクトリーアルコーバ:ハイエース)を購入し、妻と二人でキャンピングカーの旅を楽しんでます。
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